相談先(社内・社外窓口の違い)

相談の重要性は別で述べましたが、

誰に、どのような相談をすれば良いのか、

簡単にまとめておきたいと思います。

働いている場合は、

 ①社内

 ②社外

の大きく二つに分かれると思います。

①社内

社内カウンセラーや社内産業医・保健師など、

相談窓口が設けられていることがあります。

ただ、ハラスメント相談窓口は、

法令により設置が義務付けられましたが、

心の悩みについては、任意となっているため、

実際として人事が相談を受けているかもしれません。

社内の実情が分かっている人が

相談にのってくれるので、

時間外労働の現状や、

組織の状況や社内規則も鑑みて、

具体的な実名で話すことができるのはメリットでしょう。

ただし、この実名で、というのは、

デメリットにもなりえます。

相談窓口として、

あってはならないことですが、

自分の評価や昇給などが気になって、

あまり赤裸々に話せない可能性もあります。

どちらにしても、

信用のおける人を探す必要があります。

②社外

社内ではなくても、

健康保険組合などに、

相談窓口が設けられていることもあります。

また、厚生労働省の「こころの耳」や、

各自治体にも設置されていることがありますので、

こちらはHPなどを検索してみてください。

社外については、

実名を名乗る必要の有無はそれぞれですが、

たとえ名乗ったとしても、

実際には匿名と変わりありません。

各社の実情まで踏み込んだ相談はできませんが、

その一方で、

自分の評価などには

影響しようがないので、

そういう意味では、

いろいろ気にせずに話すことができるかもしれません。

このように、

相談先は、

社内と社外で、

相談の仕方が変わってくると

思います。

実名で、具体的に相談したいのか、

匿名で、何も気にせずに話したいのか、

その観点で考えてみていただければと思います。

もちろん、

それぞれで気付くことも

変わると思います。

いろいろな視点で

自分の状況を捉えるきっかけにもなるので、

もし可能なら、

複数の相談窓口を

利用するのも良いでしょう。

どちらにしても、

人に相談するということは、

自分の状況を整理して考えることになります。

「相談窓口」と銘打っているのであれば、

相手は相談のプロですから、

うまく話そうとする必要はありませんし、

一緒に状況を整理して

一緒に考えてくれるでしょう。

相談を受ける側からすれば、

是非とも

気軽に利用してほしいと願っています。

どうか現状が複雑に悪化してしまう前に、

「大した悩みではないのですが・・・」

という話し始めで相談できる状況なら

良いですね。

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