「察する」行動

人間関係のトラブルで多いのが

「察する」行動に起因する問題です。

「言わなくても分かってほしい」

「言われなくてもやれる方が良い」というのは

日本人特有の「察する」行動の評価の高さだと思います。

実際、何も言わなくても配慮できる人は評価されますし、

例えば、あなたがお店でサービスを受ける時、

依頼していないこと(お金を払っていないこと)に対して、

無償でやってくれたら、とても感動するのではないでしょうか。

でも、それって「当たり前」ではないから感動するのですよね。

この「当たり前」か、そうじゃないのか、

これを履き違えている人が多いように思います。

家事・育児が大変なのを、

「何も言わなくても分かってほしい。」「見れば分かるでしょ。」と言う人もいますが、

では、あなたが家事・育児をしていない状態の時、

近くにそのような人がいたら、すぐに察して動けたでしょうか。

「大変そう…」と、何となく考えることはできても、

実際にその本人でないと、「何をしてほしいか」は、それぞれ違うのです。

奥様が大変そうな状態に、気付いていても、

自分が何をすべきなのか、何なら、自分にできることがある、ことにすら、

旦那さんが気付いていないことがあります。

奥様からしてみたら、信じられないことでしょうが、

「人の立場に立つ」というのは、一つのスキルなので、

当たり前に持っている才能ではなく、人ぞれぞれレベルが異なるのです。

ただ、幸いなことに、

これは成長させることができるスキルです。

早い話、「実際にその人と同じ立場に立ってみる」ことができれば、

その場面限定にはなりますが、

そのスキルは爆上がりします。

是非、「言わなくても察してほしい」を手放してください。

そして、もし「その立場に立ってもらう」ができない場合には、

「どうしてほしいか

「どうしてほしいか、何をしてほしいか」を具体的に言ってしまいましょう。

あなたがストレスを感じているのは、

「察してくれないから」ですか?

それとも「(自分の希望通りに)動いてくれないから」ですか?

もし後者であるならば、

早く「察してほしい」を手放して、

あなたの希望を具体的に伝えてみましょう。

そのような”訓練”を反復行動して繰り返していくうちに、

実際に相手は「察する」スキルを伸ばしてくれます。

あなたの「伝える」行動で、

相手の「察する」スキルが伸びて、

互いに良い関係性が築けることと思います。

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