療養の仕方~step1~

まず、休職のstep1としては、

“ストレスから離れ、心身を休めること”を

目標にしていただくところから始めます。

簡単に言えば、

①仕事の連絡を絶つ

②しっかり寝る

③服薬する

④生活リズムを整える

です。

①~③までは、同時並行して進めても構いません。

とりかかれることから始め、全て実行してください。

そして、全てを問題なく進めた後で、

可能であれば

④生活リズムを整える

まで、やってください。

①仕事の連絡を絶つ

Step1では、

今まで仕事をしてきて感じていた、

“ストレス”から一旦、距離を置くことが要です。

たとえば、

プレッシャーの強いプロジェクトから離れたり、

馬の合わない上司から離れたり、

長時間残業から離れるのです。

そのためにも、

職場から貸与されたパソコンや社用携帯は、

できれば職場に置いてくるか、

一旦返却しても良いでしょう。

もし、会社に行くのが面倒であれば、

精密機器として宅配業者に頼んでも良いですし、

それも難しければ、

電源を切って、

部屋の、目につかない場所に置いておいても結構です。

休職の目的は、

“治療に専念すること”です。

“専念”しなくても治療ができるのであれば、

休職などせず、

有休を取ったり、

通院などして治療すれば良いのです。

それができない程の状態であることを、

まずは自分が認め、受け入れてください。

休んでいると、

仕事のことが気になると思いますが、

一旦仕事から離れ、“治療に専念”してほしいと思います。

上司や人事には、

自分は仕事の連絡は一切見ていないことを伝え、

連絡が行き違いになったりすることを防ぎます。

会社貸与のパソコンや携帯は、

“仕事をするためのもの”ですから、

業務時間外となっている休職中の連絡は、

自分の携帯から、やり取りすると良いでしょう。

人事からの、休職に関する連絡はともかく、

やむを得ない事情を除いては、

仕事に関わる連絡は、

一切シャットアウトした方が、

集中的に休むことができ、

結果として復職が早まると考えましょう。

②しっかり寝る

“しっかり”というのは、

休職開始時の重症度によると思います。

もし、心身ともに、消耗が激しく、

特に頭痛や吐き気などの症状が出ている場合には、

寝れるだけ寝てください。

もう朝から晩まで寝てしまうこともあるでしょう。

最終的には、生活リズムを整えなくてはいけないので、

あまり極端な昼夜逆転した生活はお勧めできませんが、

身体が限界であれば、寝る方を優先してください。

とはいえ、

栄養バランスの整った食事は三食摂ってほしいのですが、

睡眠は、全てに優先される休養です。

食事から、脳内物質も整えられるので、

料理しなくても良いという意味で、

家族が一緒に住んでいる人は恵まれているのでしょうが、

一人暮らしの方や、

自分が作らざるを得ない方などは、

まずは無理せず、

調理できるだけの元気が戻るまでは、

出来合いのものを選んででも、

寝ることを最優先にしていただければと思います。

それくらい、睡眠は大切なのです。

なので、もし可能であれば、

まずは何も心配せず、

一日中でも良いので、しっかり寝てください。

③服薬する

「休職しても、仕事のことが頭から離れない」

「夢に仕事のことが出てくる」

などの理由で、しっかり寝たくても、寝れないという人もいます。

そのような場合に有効なのが、服薬です。

気分を安定させ、

脳内活動も緩やかになり、

しっかり休むことができます。

しかし、日本は、メンタル疾患薬に対する偏見が強いように思います。

“精神安定剤”や“睡眠薬”・“抗うつ剤”などと聞くと、

とても恐ろしい薬だというイメージが先行していたり、

そのような薬を飲むと、依存性が高くて、

抜け出せなくなったりするのではないかと考えたり、

よっぽど重症な人しか飲まないような薬だと思っている人が多いように思います。

ですが、そのようなイメージは、

もう10年以上前のものです。

たしかに以前は副作用や依存性が高いものがあったのですが、

それらの薬は、もうほとんど使われておらず、

非常に良いものに改善されました。

種類も増え、軽いものも多く出揃い、

もちろん依存性も、

以前のものとは比べものにならないほど

少なくなりました。

デメリットとしては、

効果が出始めるのに、時間がかかるようになったことでしょうか。

即効性が高い薬は、

やはり副作用なども考えられる強い薬になるため、

まずは、効果が出るのに多少時間がかかっても、

軽い薬から服用し、様子を見ることが多いです。

そのため…服用する患者目線からすると、

「あまり薬は飲みたくない」

「服用すると、自分がメンタル疾患患者だと認めるようで嫌だ」

「なんとか薬なしで治したい」

という気持ちが強いようですが、

このように服薬の開始を遅らせることは、

結果として効果が出始める時期を遅らせ、

復職を遅らせることになるのです。

効果が出るのには、2週間程度かかることが多いように思います。

風邪薬など、即効性のある薬に慣れている私達は、

服薬していても、しなくても変化がないと、

「服薬の意味がない」と、

自己判断で中止してしまう人もいます。

しかし、中止した時の作用も、

同じだけ…2週間なら、2週間遅れてやってきます。

その時に辛くて、また服薬を再開しても、

その効果が出るのは、またその2週間後…。

そのような不効率なサイクルを繰り返し、

辛い思いをするくらいなら、

ちゃんと医師の指示通りに

定期的に服薬してほしいと思います。

④生活リズムを整える

については、別で述べます。

おすすめの記事