メンタル疾患の再発リスク

~今回だけで治そう~

メンタルヘルス疾患の特徴として、

“再発率の高さ”があります。

他の病気やケガと違って、

治癒の度合いが、

見ただけでは分からない、ということが

大きく影響しているのかもしれません。

もちろん、疾患の度合いや

休職期間などによっても違いますが、

私個人の感覚としては、

一度再発すると、

その後の再発率は倍々になっていく…

という感覚があります。

「軽かったはずなのに、また再発したな。」と思うと、

過去に(前職や、もっと若い時に)疾患歴があったり、

一方で、とても休職期間が長かったのに、

それ以来、全くの不調の兆しを見せることなく、

別人のように活き活きと働き続けている人もいます。

その両者で、何が違うか…

それはやはり確固たる『再発防止策』がなされているか、

ということだと感じるのです。

私が人事部の産業保健スタッフとして、

復職者をサポートする時に、

『再発防止』を一番の目的にしているのは、

それが理由です。

たとえ有休が少なくなっていても、

復職意欲が高まっていても、

また、厳しいことを言うようですが、

たとえ、休職期限が迫っていても、

これはブレてはいけない、と思っています。

それは、やはりその後の人生で、

メンタルヘルス疾患が再発する可能性を考えると、

会社や家族はもちろん、

ご本人がとても辛いからです。

年齢と共に、

抱えるストレスや身体的不調も増えてくる中で、

再発した時のダメージも大きくなります。

特に若い時に、きちんと再発防止をせずに復職したりすると、

その後のキャリアに大きな影響を及ぼすことも珍しくありません。

高齢になると、認知症との合併などもあり、

治癒することすら難しくなるのです。

せっかくの人生ですから、

楽しく、幸せに長生きしたいですよね!

ですから、

メンタルヘルス疾患は、

「必ず今回だけで終わらせてみせる!」という気概をもって

治癒に努めてほしいのです。

私は、そのためにもこのブログを書いています。

是非参考にしていただき、

再発防止をしたうえで、

元気に復職していただきたいと願っています。

おすすめの記事